
CASE STUDY 03
アプリでのデータマーケティングが
銀行全体のDX推進を加速
営業統括部 / 課長代理
加々美 貴博さん
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導入にいたった背景(課題)を教えてください。
当時は、弊行における「スマホを起点とした個人向けサービス」が不十分との認識がありました。インターネットバンキング等残高照会ができるサービスはあったものの、アクティブユーザー率は低位で推移しており、利用動線やUI/UXの観点からも、我々が理想とする顧客接点チャネルではありませんでした。そういった中で「新しい価値の提供が可能なスマホサービス」というコンセプトのもと、様々なサービスを検討する中で、①銀行を母体とした企業だからこそ実現できる価値の提供、具体的にはカードローン等金融商品への送客の観点で既に高い実績があったこと、②金融機能と非金融機能の掛け合わせにより、お客様に楽しみながらお使いいただけること、の2点に特に魅力を感じWallet+を導入しました。
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導入したことで変わったことはありますか?
2020年7月から取組みを開始したカードローン施策の協業です。本件ではiBankにAIを活用した機械学習モデルを構築していただき、弊行アプリユーザーのうち、カードローンを申し込んだ方がどのような取引状況や金融ステータスであるかを把握することができました。本件を通じて、これまで属人的に対象先を選定していたDM配信やキャンペーンのご案内などについて、データドリブンに基づいたターゲティングを実施していく必要性について検討する良い機会となりました。データ分析体制構築を開始する等、銀行組織全体として変わっていくのを実感しています。
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今後Wallet+/iBankを通して実現したいことはなんですか?
今年度(2021年度)、iBankの企画部門へ2年間出向していた人材が弊行に帰任しました。現在、iBankの中で見て・体験したデータドリブンの運営を行内へ還元するため、データチーム体制構築のリーダーとして環境構築や専門人材育成方針の検討に携わっており、その実現が待ち遠しくあります。また、現在は後任としてデータ分析部門へ出向者を派遣しており、さらに専門的なノウハウ習得に期待しています。今後iBankとは、銀行内データの連携範囲を拡大する予定もあり、アプリ内でよりお客様に適切なタイミングで適切な内容をご案内するマーケティングの高度化、そしてそのノウハウの行内還元による銀行内のデータマーケティング分野のさらなる発展を実現していきたいと思っています。