東北は水産資源が豊富で、美味な“伊達な”魚介類にあふれている。一般的に、魚介類は鮮度や品質の変化が早く、生での流通には限界があり、販路を拡大するためには冷凍が欠かせない。冷凍品の解凍は、品質を保つためには低温で時間をかけずに解凍するのが理想とされるが、現在ふさわしい解凍法がなく冷凍品の評価は低く、冷凍流通も限られてきた。申請者が開発した100MHz電磁波を利用する「スマート解凍?」は、様々な冷凍魚介類を低温で、迅速に、ドリップレスで解凍する（生にもどす）画期的な解凍法である。従来から利用されている急速冷凍とスマート解凍を組み込んだ新（ネオ）コールドチェーンを全国に先駆け構築することで、東北発の”伊達な”魚介類を品質を保ったまま差別化して、国内外に展開することができると考える。ネオコールドチェーンとは、“伊達な”魚介類の品質を保つだけでなく、食物の無駄をなくし、環境にもやさしい流通網のことである。